
あらためて2025年を振り返ってみると、この一年はVTuberの熱狂が配信の中だけで完結しにくくなり、現場や日常の時間へじわっと広がっていった年だったように思います。
たとえば、リアル会場での大型イベントがより身近になり、幕張メッセ級の会場で事務所全体の催しが行われることも多くなりました。
その一方で、活動の広がり方も少しずつ変わっていきます。声そのものを作品として届けたり、制作スキルとショート動画を組み合わせて伸びたり、作り手の選択肢が増えたぶん、見る側も自分のペースで楽しみ方を選びやすくなっています。
この記事では、そんな2025年を語るうえで欠かせない8人のキーパーソンをピックアップ。記録、ライブ・イベント体験、表現の拡張という視点から、2025年の転換点をたどります!
- 葛葉(にじさんじ)
- 星街すいせい(ホロライブ)
- しぐれうい(個人)
- 甘狼このみ(ミリプロ)
- 壱百満天原サロメ(にじさんじ)
- 綺々羅々ヴィヴィ(ホロライブDEV_IS)
- 轟はじめ(ホロライブDEV_IS)
- FUWAMOCO(ホロライブEN)
- 2025年総括:バーチャルが身近になった年
葛葉(にじさんじ)
200万人到達。日々の配信の延長で節目を越えた人
2025年6月、葛葉さんがYouTubeチャンネル登録者数200万人を突破しました。
にじさんじとしても初の到達で、節目のニュースとして大きく取り上げられました。
200万人という数字は大きいですが、印象的だったのは到達のしかたです。特別な演出で飾り立てるというより、ゲーム大会や雑談、深夜のゆるい時間まで、視聴者と同じ時間を積み重ねてきた流れの先に数字があった。そんなふうに受け取った人も多かったはずです。
大台を越えた瞬間だけでなく、そこに至る日々まで含めて、2025年の葛葉さんは一緒に過ごす時間の強さをあらためて示した一年だったと思います。
YouTube:Kuzuha Channel
X:@Vamp_Kuzu
星街すいせい(ホロライブ)
武道館の到達点と、楽曲の広がりが重なった一年
2025年の星街すいせいさんは、ライブと音楽の両面で存在感をはっきり残した印象があります。2025年2月1日には日本武道館でソロライブ「Hoshimachi Suisei 日本武道館 Live SuperNova」を開催。武道館という大きな舞台に立った出来事は、2025年を語るうえで外せない節目でした。
もうひとつ大きかったのが代表曲「ビビデバ」の広がりです。MVは2024年11月にYouTubeで1億回再生を突破し、VTuber楽曲として最速と報じられました。
2025年は、その到達で終わらず、曲や振付をきっかけにした投稿が広がっていく空気が続いていたように感じます。VTuberという枠を前に出さなくても、曲として届いていく場面が増えていった一年でした。
YouTube:Suisei Channel
X:@suisei_hosimati
しぐれうい(個人)
声を起点に、表現の幅を広げた一年
イラストレーターとしての活動に加えて、VTuberとしても支持を広げてきたしぐれういさん。
2025年の話題として外しにくいのが、自身がキャラクターデザインとキャラクターボイスを担当する歌声合成ソフト「VoiSona 雨衣」のリリースです。
本人が配信していない時間にも、声という要素が別の形で作品になり、ネットのどこかで歌い続ける。VTuberの存在感が配信の外へ伸びていく感覚を、分かりやすく見せた出来事でした。
もうひとつ、彼女の強さは作る側としての回転の速さにもあります。
配信で生まれたネタを自分で拾ってイラストに落とし込み、ファンとのやり取りをコンテンツとして育てています。その一方で、年末にはアイドルマスターシリーズとのコラボで描き下ろしイラストを手がけた企画も行われました。
甘狼このみ(ミリプロ)
セルフ制作の強みが伸び方に直結した一年
2025年6月、YouTubeチャンネル登録者数が70万人を突破し、その後も登録者は増え続けています。
2025年の象徴として語りやすいのは、伸びた理由が分かりやすいところです。
イラストやモデリングなど制作面の比重が大きい活動スタイルに加え、ショート動画を含む見せ方の工夫が積み重なり、強みがそのまま数字に反映されていく流れが見えました。
本人の書籍でも完全セルフVTuberと紹介されており、セルフ制作を前に出した打ち出しが定着していることが分かります。
ミリプロは2023年設立のVTuber事務所として案内されており、大規模な体制の話よりも、作れることと続けられることが武器になる場面が目立った一年だったと言えそうです。
YouTube:甘狼このみ / Amakami Konomi
X:@AmakamiKonomi
壱百満天原サロメ(にじさんじ)
話題先行で終わらせず、ライブで存在感を固めた一年
デビュー直後の勢いが強かったぶん、その後の伸び方に注目していた人も多かったはずです。
2025年のサロメさんは、配信の面白さだけでなく、ステージ上の表現でも存在感をはっきり残した一年だったように思います。
節目になったのが、2025年2月21日に開催された1st LIVE「マイフェアレディ」です。
配信での魅力を土台にしつつ、歌やパフォーマンスで空気を切り替える。画面越しとは別の強みでも勝負できることを、ひとつの形として見せた公演でした。
2025年のサロメさんは、一時の流行で語られる人というより、見続ける理由が積み上がっていく存在へ近づいた印象です。お嬢様口調の軽やかさの奥に、負けず嫌いな熱やファンへの目線があり、そのバランスがライブでも配信でも効いていた一年でした。
YouTube:壱百満天原サロメ
X:@1000000lome
綺々羅々ヴィヴィ(ホロライブDEV_IS)
長尺でつないだ応援の熱が、まだ残っていると感じさせた一年
短尺が強い流れが続くなかでも、長い時間を一緒に過ごす面白さは消えていません。2025年の綺々羅々ヴィヴィさんは、そのことを分かりやすく見せた存在でした。
配信時間がとても長く、ほぼ毎日継続して配信をしていました。また数字そのものより印象に残るのは、毎日夜を越えていく体験が視聴者側に染み付いていることです。
応援し、見守り、区切りの瞬間に一緒に喜ぶ。その共有の熱が、2025年にも確かに残っていたと感じさせてくれました。
YouTube:Vivi Ch. 綺々羅々ヴィヴィ - FLOW GLOW
X:@kikiraravivi
轟はじめ(ホロライブDEV_IS)
「切り抜き音源」で広がり、ライブで強さが確信に変わった一年
2025年のReGLOSSを語るうえで、轟はじめさんは外せません。
配信ではテンポの良さで空気を動かしつつ、ショート動画では音源として使われる強さが際立った一年でした。
「頑張りたいソング」や「コンココンコンココンコンコン」は、ショートで使われやすい音源として広がっています。
2025年8月6日には登録者数100万人を突破。そして年末のReGLOSS 1st Live「Flashpoint」(2025年12月16日/有明アリーナ)では、その素材力がステージ上の説得力に直結していました。
拡散の入口と大舞台の強さ、節目が重なった年です。
YouTube:Hajime Ch. 轟はじめ ‐ ReGLOSS
X:@todoroki_hajime
FUWAMOCO(ホロライブEN)
同時に盛り上がれる空気を、国境の外まで広げた一年
2025年、海外勢と日本の視聴者が同じタイミングで盛り上がる場面を増やした存在として、FUWAMOCOさんは印象に残ります。
英語圏の活動が軸でありつつ、日本語での発信や日本向けのノリも自然に混ざり、見ている側の入り口が増えていった一年でした。
節目として触れておきたいのが、2025年2月に行われた初の3Dコンサートです。誕生日の3Dライブとして開催され、双子ならではの掛け合いと息の合ったパフォーマンスに、チャットも含めて大盛り上がり。
言語や地域が違っても、同じ瞬間に同じ盛り上がり方ができる。2025年のFUWAMOCOさんは、その楽しさを分かりやすい形で見せてくれたと思います。
YouTube:FUWAMOCO Ch. hololive-EN
X:@fuwamoco_en
2025年総括:バーチャルが身近になった年
あらためて2025年は、VTuberさんたちの活動が配信の中だけに留まらず、ライブやイベント、音楽、ショート動画などを通して、私たちの生活のリズムに近いところまで広がっていった年だったように思います。
大きな事務所が作るスケールの大きいステージも、制作スキルや発想で道を切り開く個人の動きも、それぞれの強さがはっきり見えました。どちらが上という話ではなく、届き方の幅が広がったこと自体が、2025年の変化だったのではないでしょうか。
2026年も、きっと形はひとつではありません。次にどんな表現が増え、どんな体験が生まれるのか。無理のない距離感で追いかけながら、また一年を見届けていきましょう!
viviON SQUARE編集部
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